UshirodaKobo DailyKaos       ウシロダ工房長の   "未来は僕らの手の中"な          Cult T-shirts Print Plant Blog


by ウシロダDeadbeats工房長

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

工房の車窓から (思い出しバージョン)

ふと、時計に目をやる。AM1:30を回った処だ。私の人生の聖域でもあるベッドの上に私の身体は無理やり横たわって居る。察しが付くと思うが、その通り。眠れないのだ。
こんなにも眠れないのは何時振りだろうか。過去の自分の人生を振り返り考えて見ても思い出せないのは、其れ程までに久しぶりだと言う事だ。と云うのもこの日、人生における最大の旅と言っても過言ではないであろう一人旅の出発日であるのだ。それは自身にとっては未知なる世界の始まりである。その様な旅になるであろう事が予測できているのに、どうして心地よく安眠できるだろうか。
この様な性格の為、事前の準備、計画は入念にチェックを入れて居るのは当然の事だ。持って行くものに至っては前々日に既にバッグに詰めている。乗り継ぎの際に間違えては成らない、もし間違えてしまった場合の為に目的の路線の前後にある路線道筋もプリントアウトして於いた。あとは、起床時刻に起きるのみであるのだが、、、この状態である。

ふと、我が聖域にて魘されていると、携帯電話が鳴った。SOだ。冷やかし半分、嬉しさ半分が一杯に詰まった1行がメールで送られてきた。冷酷で冷静に、また同時にこんな私でも待ち望んでくれて居る同志が居てくれると言う嬉しさも込めて、現在の不眠の状況をまた1行で返信した。時計はAM2:00を回った。起床予定時刻はAM3:30だと云うのに。

気が付くと、目覚ましがリンリンと鳴っていた。僅か1時間足らずではあるが、良かったのか悪かったのか眠っていたのだ。当然、身体は軽い筈も無い。体中が浮腫んでいる様だ。手足に張りを感じる。聖域に腰を掛け、重すぎる身体を無理やりに起こさずに、自然に身を任せてふと時計に目をやると、3:40を回っている。最終準備をしなければ。

面白い音を立てながら吸い上げた水を沸騰させてブラックコーヒーをドリップしてくれる機械にスイッチを入れる。朝食に用意していたランチパックを取り出し、無理やりに食道先のまだ寝ぼけ眼の胃袋に流し込む。事前に用意して置いたバッグの中身を再度チェックし、部屋の戸締りをし、時間はAM4:00。家を出なければならない時間に迫ってきた。私の性格は時間にゆとりを持たせたいと思って居る。その為、歩いて10分掛かるところは20分前には出ないと気分が嫌になる。急がなければという思いが小さなミスに繋がると考えているからだ。しかし実際はその様な事はあまり見られず、ゆっくり準備していて完璧だと思った時に限って忘れ物をするときは在る。不思議なものだ。
この話を進めて行くと、読者も直ぐに分かると思う。どうぞ私を笑ってくれ。

AM4:10。出発だ。バッグを持ち、ブーツに足を通しいざ出発。部屋の鍵は閉めた。窓も閉めた。消し忘れのスイッチは無い。万全だ。

まだ早朝と呼ぶには早すぎる空の色をしている中、独りコツコツとブーツの踵を鳴らしながら津山駅を目指す。車が珠に通るのが不思議だった。こんな時間に何をしているんだ?まあ、私にも言える事だが。

生暖かい風を左頬に感じながら今津屋橋を渡る。そこは暗い夜の中に静寂が重く沈み込むようで、赤い街灯が次の道標を示している様で、不気味さが漂って居る。橋を渡ると、目の前には現在はがらんとした商店街の口が大きく構えて在る。昔は賑わって居たのだろうが、今はシャッターの多い人気の無い商店街と化している。此処は街灯も少なく明かりが届かないが、不思議と不気味さは無い。
商店街を通過すると、駅だ。初めて来た津山駅の始発。待合室は明かりが煌々と照って居るが、やはり時間が早いことも合ってがらんとして居る。乗客がぱらぱら居る。何処へ向かうのだろうか。ふと、駅に在る時刻表に目をやった。なんと始発は4:54であった。次が5:33で、時間が入れ替わって記憶されていたのだ。出発まで20分在る。

出発のホームにやって来た。窓口、改札には駅員は居なかったので素通りで来た。2番ホームの姫新線だ。この線は初めて乗る。どこをどう通っているのかはなんとなく予想はついたが、実際の景色は見たことが無かったので楽しみだ。ホームは涼しく、先ほど感じられた風は未だ吹いている。暫くすると、ワンマンの汽車がやって来た。(語弊を解く為に云っておくが、煙突の付いた俗に言うSLと呼ばれる汽車では無い。)駅員が車内の点検をして居る。点検が終ると入り口が開いたので乗車客は居ないので急ぐことも無かったのだが、特別用事も無かったので乗車した。すると、二人ほど後から乗ってきた。出発の時間が近づいて居る。

運転手、叔父さん、叔母さん、私の4人で姫新線始4:54発は出発した。初めて乗る座席のスタイルだった。上手く説明は出来ないのだが、、、うむ、説明は難しい。乗ったことのある方なら分かって頂けると思うが、一般的な電車の座席が凝縮されている様な車内である。
景色を見ながらとはいかなかった。まだ外は暗く、車内の照明が窓に反射して外が良く見えない。ああ、此処はあそこだ。あの裏だ。などと、少しの手がかりで頭の中の地図の上を走って居る。上月駅までの途中、乗車してくる人は居なかった。そうだ。説明が前後してしまった。上月駅が第1終点で此処で第1乗り換えである。空は既に明るく、清々しい朝の陽気が降り注いでいる様で気分が良い。乗り継ぎの都合が良く判らない為、それまで運転手であった人に聞くと向かいのホームに居れば反対側から来るそうだ。こういうのも初体験で、とても新鮮な気分である。

次の汽車が来る迄に少し時間があったのでお手洗いを済ませ、駅内部や周辺を少し歩いて回る。どこかで見た風景が向こうの方へ在った。神戸や姫路方面から津山へ向けて下道で帰る際、2号線の相生付近で北上する道を右に曲がり、さらに北上をする。その道はほぼ一本道でどちらへも曲がることなく北上するのだが、終に左に曲がるところがある。踏切を越えて橋を渡ってすぐに信号がある三差路になっている交差点。その交差点が見えた。そういえば、此処は上月駅。車で通った時に駅への標識があったのを思い出した。なるほど、ここか。と、同じ場所をいつもと違う角度で見ると、不思議な気分、何故だか分からないが優越感なるものが湧き出てきた。

駅場内の放送が在る訳でも無く、ホームに駅員さんがマイクを通して知らせる訳でも無く、ただ淡々と2両続きの汽車がこれまで来た方向とは逆の方向からガタゴトとやってきた。上月駅から乗るお客さんも少しやって来た。流石に今は6時が来ようとしているので、少しは街が動き出したと言う事であろうか。

乗車は後ろのドアから、下車は一番前のドアからと云うのがワンマン列車のルールらしい。到着した列車の一番先頭のドアの前で扉が開くのを待っていたが、開く気配が無い。その扉の左隣には汽車の天井へ上れる梯子が設置してある。メンテナンスの為であることは一目瞭然であったが、これを上ると映画のワンシーンが再現できるなと下らない事で妄想を膨らませて居ると、後ろのドアが開いた。なるほど、あの辺りで待って居たおじさんはワンマンのルールを知っている程の玄人なのだな。と思いながら、他のお客さんと並んで開いた扉の方へ足を向けた。

出発。ここからは、風景が良く見える。お客さんも各駅で乗り込んでくる。終点は姫路。この辺りから私の記憶は曖昧になってくる。寝て、起きて、読書して、乗り継ぎの心配、時間の確認、その繰り返しにより神経がすり減らされ脳内のメモリーがその時々の風景、情景を記憶していない。
(今回は人間観察は行っていない。前回はまいちゃん風のお姉さんやら、坂東英二似の妻を持つ夫婦が出てきたりしていたが、今回は特別気を配って居なかった。恐らく気にすれば、それは沢山の面白い人が居たのであろうが、それ処では無かったのが事実である。)

記憶が曖昧で切り取り破線の様に途切れ途切れでは在るが、熱海を過ぎた辺りに広がる風景は何処までも続く素晴らしい水平線が目の前に一斉に広がり、思わず息を呑んだのを覚えている。あれは本当に素晴らしい景色で在った。人間が寄生して居ると言われている程に汚染されている現在の地球では在るが、もしこの風景が寄生して居なかった頃の風景はどんなに素晴らしいものであったのだろうか。今となっては知る術は無く、元にも戻らないであろう。

この電車の旅は、様々なことを感じさせ、考えさせてくれた。特別に記述すれば前途の様な環境に於ける事である。便利になれば成って行くほど、地球は少しずつ壊れて行って居るのでは無いか。現在ではやっとその利便さを追求に追求した技術を環境改善の方面へ使われているが、恐らくではあるがその技術は汚染のスピードを抑えて居るに過ぎない。日本の借金が増え続けて居るように、回復への方向へは転じていないのではないか。

世界は既に燃えて終っている。




・・・・さて、未だ東京に到着もしていないこのお話だが、一旦区切らせて頂く。
実は作業の合間を縫ってキーボードを叩いて居たのだが、消えやしないかとヒヤヒヤしながら1日、Internet Explorerを立ち上げっぱなしにしていた。

もう、時間も良い頃合なので、この辺にて失礼する。
次(明日)はいよいよ東京編だ。

[PR]
by usirodakobo | 2010-09-03 23:56 | 日記 | Comments(0)

カテゴリ

全体
日記
告知
ウシロダ工房
電子カタログ
ウシロダプリント
SABOTAGE HUSET
NON-PROFIT
CAN-KOOZIE
PUNK
長期連休のお知らせ
未分類

LINK

ブログパーツ

日銀基金

最新のコメント

いつも無地ボディ買ってる..
by C at 12:57
Cくん! 買収!?何で..
by usirodakobo at 21:26
おひさしぶり! 俺もア..
by C at 14:25
そうだよね、汗 気をつけ..
by usirodakobo at 13:12
大々的に書くと捕まるぞw
by koichiro_reject at 02:36

画像一覧